Dénes Szabó

デーネシュ・サボー


ハンガリー南部のマコー生まれ。セゲド、ミシュコルク、ブダペストの各市で音楽を学んだ後、ニレジハーザ市第4小学校の音楽教師に赴任し、児童の音楽指導にあたる。1975年に同小学校直属の「カンテムス少年少女合唱団」を創設し、その初代指揮者となる。同合唱団はめきめきと頭角を現し、1980年代には、ハンガリーの代表として、I.S.M.E.(国際音楽教育協会)の世界大会に派遣されるほか、国際合唱コンクールにも数多く参加して輝かしい成果を獲得するに至る。

1992年に再来日した後、1994年、2000年にはプロムジカ女声合唱団とともに、1995年、1997年、1999年にはカンテムス少年少女合唱団とともに来日したほか、1997年からは彼自身が合唱指導の専門家として東京カンタートなどのセミナーに毎年のように招待されている。

  児童に対する音楽教育の卓抜さ、温かさは、天才的な合唱指揮の技能と相まって世界最高の見事な合唱の響きと表現を生み出し、日本及び世界の音楽愛好家たちを感動させるとともに日本の合唱界に大きな影響を与える存在となっている。

 ハンガリーにおいても彼の音楽家、音楽教育家としての輝かしい業績を讃え、1993年にバルトーク賞、1995年にリスト賞、2000年には最高の栄誉であるコッシュート賞が授与された。