Jeannine Wagner

ジャニーヌ・ワグナー


3歳よりピアノ、ヴィオラ、声楽の勉強を始める。18才で父の主催するロジェ・ワグナー合唱団に入団、以来アメリカを代表する同合唱団の一員として、またソリストとして同合唱団の世界的な活動に参画する。1992年の極東ツアーより父の代わりに同合唱団の指揮者を務め、その後父の遺志を継ぎ指揮者に就任する。

 指揮をヘルムート・リリング、ヘルベルト・ブロムシュテット、エーリヒ・ラインスドルフらに師事。その実力は早くから注目され、ロサンジェルス・フィルハーモニックから合唱指揮者に招かれ、更に同フィルにて音楽監督のエサ・ペッカ・サロネンを補佐し、その合唱水準を飛躍的に向上させた。米国西海岸一帯の主要な音楽祭で合唱とオーケストラを指揮、当時既に父を超える勢いの活躍を見せていた。

  また現代音楽にも強い関心を持ち、多くの新作を発表するとともに、カリフォルニアで行われる現代音楽祭(オージェイ・フェスティバル、音楽監督ピエール・ブーレーズ)にも度々参加しアメリカや海外の作曲家の新曲を演奏する彼女のシリーズは毎年注目を集めている。

現在はロジェ・ワグナー合唱団のほか、ワグナー合奏団、サンタ・クラリア・シンガーズ・アンド・シンフォニーのディレクターを務め、また音楽大学や大学院で教鞭を取るなど、教育者としても多才な活躍をしている。